こんばんは、KKです。
サラリーマンの出張にはかかせないスーツケースの中でも、リモワはシンプルながら高級感のあるデザインと機能性で定番品として人気があります。
今回はそのリモワの中でも人気を二分するトパーズとサルサを比較して、デザインの違いや実際の使い勝手をレビューしていきます。
リモワは2018年8月から新ラインナップに移行したようです。
デザインの変更点やサイズ展開などが非常にわかりやすくまとまっていました。
ただ実際の店頭在庫やネットの並行輸入品はまだまだ旧モデルのままのようです。
また新モデルでも基本設計は引き継がれているので、旧モデルとの共通点も多くあります。
トパーズチタニウム(Topas Titanium)
アルミ製スーツケース・トパーズシリーズのゴールドカラーです。
国内正規品を購入して、6年ほど使用しています。
機内持ち込み可能なサイズで、マルチホイールではない2輪モデルを選びました。
空港内でがらがら引くのが個人的に好きではないので、国内線・国際線とも可能な限り受託手荷物として預けています。
ですので持ち込み可能なサイズのトパーズとしては、かなり傷ついている方かと思われます・・・。
このトパーズはドイツ製でした。
クラフトマンシップをウリにしているドイツブランドのリモワだけに全てドイツ製かと思いきや、他国生産のものもあるようです。
新ラインナップではオリジナル(ORIGINAL)のゴールドカラーにあたります。
ゴールドのトパーズチタニウムとブラックのトパーズステルスはシルバーより価格が高めでしたが、新モデルではカラバリの違いだけになるようで今までよりも買いやすくなりそうです。
サルサデラックス(Salsa Deluxe)
リモワのポリカーボネート製スーツケース・サルサシリーズの上級モデルです。
104 Lというラインナップ中の最大サイズで、長期の海外出張用として購入しました。
使用期間は3年ほどです。
このサルサデラックスは日本のリモワショップで購入したもので、製造はチェコ製になっていました。
新ラインナップではエッセンシャル(ESSENTIAL)にあたります。
ブラウンはビジネスにもプライベート旅行にも使いやすくお気に入りでしたが、新モデルには残念ながらラインナップされていないようです。
トパーズとサルサを比較してみる
「リモワのスーツケースが欲しい」という方は、原点とも言えるトパーズと、軽量で値段もお手頃なサルサで迷うケースが多いのではないでしょうか。
そこで手持ちのトパーズチタニウムとサルサデラックスの詳細を比較してみました。
新ラインナップでもオリジナル(旧トパーズ)とエッセンシャル(旧サルサ)にそのまま引き継がれている部分も多くあるので参考になれば幸いです。
写真は全て左がトパーズチタニウム、右がサルサデラックスです。
外装
材質はトパーズがマットな質感の金属、サルサデラックスはツヤありのポリカーボネートです。
価格も異なるので当然ですが、高級感があるのはやはりトパーズのアルミ合金ですね。
サルサの外装はかなり軽い&薄く、外から押すとベコベコへこみます。
空港で荷物を預けると傷だらけになってしまうのは共通の悩みですが、特にトパーズはがんがん凹みます。
ただしゴールドカラーは金属下地もほぼ同じ色なので、傷がついてもそこまで目立ちません。
サルサは材質自体が軟らかいこともあって、表面にかすり傷がある程度で傷らしい傷はありません。
傷も含めてのトパーズとよく言いますが、ビジネス出張でスーツに合わせることも考えると、あまりに傷だらけでみすぼらしく見えるのは避けたいものです。
ビジネス兼用を考えているなら、傷の目立ちにくいシルバーもしくはゴールドがいいと思います。
内装
どちらも両側にディバイダー(仕切り)がついています。
これは完全に取り外してしまうことも可能です。
仕切りを外すことで、片側に収まりきらない厚みのあるものも収納できます。
ディバイダーそのものはトパーズとサルサで違いはありません。
ディバイダー内部にも収納できるようになっていますが、入れたものは全て下側に落ちてしまうためあまり使い道がなく困ります・・・。
夏⇔冬の二国間を行き来する際に、取り出しやすいよう防寒着を入れておくくらいでしょうか。
持ち手を引っ張ってディバイダーを留めることで、荷物が少ない時でもきちんと固定できます。
サルサではスーツケース自体が軟らかく変形するために、開け閉めする際に本体とディバイダーの間から荷物がボロっと出てしまうことがあります。
飛び出しそうな荷物は端に入れないようにした方がいいです。
どちらもハンドル側は内部にレールがあるので、フラットになっていません。
ホイール
2輪仕様はホイール自体が旋回しないかわりに、明らかに頑丈な取り付け方をされています。
ホイールがない側にはプラスチック製のストッパーがついています。
ホイールの大きさは2輪も4輪もほとんど同じです。
2輪仕様は内側にホイールアーチがあるのは手前側だけで、ふた側の内部は底の部分まで目一杯使えます。
マルチホイールは両方の内側にホイールアーチの出っ張りがあります。
想像はしていましたが、2輪は垂直に立てた状態で移動できないため、エレベーターやエスカレーターの乗り降りで小回りがきかず予想以上に使いづらいです。
ネットでは「リモワのマルチホイールは取れやすい」というレビューをよく見かけたのと、ホイールアーチ分も荷物が余計に入ることを考慮して2輪を選びましたが、ちょっと後悔しています・・・。
ぼくのサルサデラックスのマルチホイールはまだ一度も壊れたことがありません。
リモワを買うなら絶対にマルチホイールを選ぶことをおすすめします。
ハンドル
このトパーズは古いモデルだからか、キャリーハンドルは3段階調節のみになっています。
サルサは最新のテレスコープハンドル仕様で無段階調節が可能です。
サルサエアーと無印サルサ・サルサデラックスの大きな違いがこのハンドルで、サルサエアーのみ特殊なT字型ハンドルになっています。
ブリーフケースをハンドルに取り付けることを考えて、少なくともサルサ以上を選びたいところです。
サイドハンドルは形状と素材が大きく異なり、トパーズは同色塗装のプラスチック製、サルサは本体と同じ色のラバー製です。
スーツケース上部につくトップハンドルもそれぞれ同仕様になっています。
トパーズのサイド・トップハンドルはあくまで塗装したプラスチック製でデザイン上も飛び出しているため、最も傷がつくパーツです。
本体のアルミ部分よりも、ハンドルを含めた随所にあるプラスチック製パーツの塗装ハゲの方が目立つくらいです。
何度か使用した後は、塗装がはげたトパーズよりも、傷のつかないサルサのハンドルの方が正直高級に見えます。
キーロック
どちらのモデルもTSAロックが標準装備されています。
3桁の000~999までの数字を設定してロックします。
キーがあると管理が面倒なので、この数字キーの方が便利ですね。
トパーズはロックする箇所に独立したキーロックが、サルサは二つのファスナーをまとめてロックします。
トパーズはそれぞれで個別の数字を設定可能です。
トパーズのフレームロックと異なり、本体が軟らかいサルサは両側をきちんと合わせないとファスナーが閉まりません。
(写真はかなりおおげさにズラしています)
上側に重量物を入れると、持ち上げながら出ないとファスナーが閉まらず難儀します。
バッグホルダー
どちらも前面上部に手提げ袋などを下げることができるバッグホルダーが装備されています。
ハンドルにブリーフケースを装着した上で、さらにおみやげやコンビニで買ったものをさっとホールドできるので空港や新幹線駅でとても便利です。
サルサシリーズではサルサデラックスのみの装備です。
バッグホルダーがある分、内側には出っ張りがあります。
個人的には重宝していた機能でしたが、あまり需要がなかったのか新ラインナップでは全てのモデルで廃止されています。
大きいサイズはサルサ、トパーズなら機内用に
ここまで各部を比較してきましたが、どちらもリモワの定番モデルだけあって高級感のあるトパーズと軽量で機能性重視のサルサそれぞれが魅力的です。
もちろん価格も大きく異なる両モデルですが、それ以外にも大きな違いがあります。
それはスーツケース自体の重量です。
長期旅行に最適な80 L前後のサイズで比較すると、トパーズとサルサでは2 kg以上の差があります。
ANA・JALともにエコノミークラスでは1個あたりの制限は23 kgです。
ANAはスーパーフライヤーズであっても個数優待であって、重量優待ではないので厳しさは変わりません。
以前は日系のエアラインでも荷物全体の重量チェック(例:2個合計で46 kgまでOK)でパスさせてくれましたが、今は一つ一つの重量を厳しく見られます。
スーツケース自体の2 kg差は非常に影響が大きく、毎回超過料金を払っていたら大変です。
104 Lサイズはかなりの荷物を飲み込めるため、既に何度か超過料金を払っています・・・。
現在の104 Lサイズの前に、86 Lのサルサデラックスを使用していた際にも、制限オーバーギリギリもしくはちょっと超過(経験的には1 kg以内の超過なら融通してもらえます)で毎度毎度ひやひやしていました。
ほとんどのサラリーマンは機内持ち込み用サイズと長期旅行用サイズの2つのスーツケースを揃えると思います。
スーツケース自体の重量差と、サイズに比例する価格差の両面を考慮して、機内持ち込み用にはトパーズ(オリジナル)を、大きなサイズはサルサ(エッセンシャル)を選ぶのがおすすめです。
スーツケースと一緒に海外出張に持っていきたいアイテムをまとめています。