こんばんは、KKです。
今までは普通のアイロンしか持っていませんでしたが、ティファールのアクセススチームプラスを買ってみました。
今回はこのスチーマーがスーツファッションに使えるのかをサラリーマン視点で検証してみました。
結論から言うと、スーツを着るならスチーマーは持っていた方がいいと断言できます。
特にウール地のスーツには効果抜群で、笑えるくらい簡単にシワ伸ばしが可能です。
ただアイロンとは役割や機能がはっきり異なるので、アイロンの代替品として期待するとがっかりすると思いますのでご注意を。
選んだのはティファールのスチーマー
購入したスチーマーはティファールのアクセススチーム+です。
スチーマーと言えばティファールというイメージで、テレビでCMを見たことがある方も多いのではないでしょうか。
ティファールだけでなく、最近は国内メーカーからもスチーマーが発売されています。
このアクセススチームプラスは現状のハンディタイプのラインナップ中では、スチーム量が最も多く、水タンクも大きめです。
ぼくはお店で試してみて重さが気にならなかったのと、頻繁に給水するのが嫌だったのでこのモデルを選びました。
給水とトレードオフですが、軽い操作性を求めるなら、国内メーカーのモデルを検討してみてもいいかもしれません。
ちゃんとしたスチーマーであれば、機能・能力にそこまで大きな差はないように感じました。
実際にティファールの横でパナソニック製品の実演もやっていましたが、しっかりとシワを伸ばせていました。
また同じティファール製品でも、小型のアクセススチームライトや旧モデルのアクセススチームをAmazonで安く買うといった選択肢もあります。
付属のアタッチメント
標準でデリケート生地用のアタッチメントがついてきます。
このカバーを先端に装着することで、薄いスポンジ越しにスチームが出てくるようになり、デリケート生地にもヘッドを当てることができます。
つけたままでもスチームの出が悪くなることもないので、ぼくは常時アタッチメントを装着した状態で使用しています。
付属のドア用ホルダーは要注意
同じく付属品でドアに取り付けるハンガーホルダーがありますが、これを使う際には要注意です。
これを使用して白シャツをシワ伸ばししたところ、シャツを通り抜けたスチームがドアの塗料を落として、白シャツに色移りしてしまいました・・・
かなり高温のスチームなので、服だけでなくドア側のダメージも気になります。
スチームが布地の向こう側にいってしまうことは止められないので、ドア用ホルダーは使わない方が無難かと思います。
今は室内物干しにハンガーをかけて、必ず服の向こう側に何もない状態で使用するようにしています。
スーツのシワ伸ばし検証
それでは実際にスーツのシワ伸ばしをしてみます。
ぼくはデスクワーク中心のため、1日着用したパンツのヒザ裏のシワが特にひどいです。
毎日同じスーツを着ていませんし、ローテーションしている間はハンガーに吊るしているのですが、それでも週に2回ほど着ると週末にはこんなシワだらけになってしまいます。
こちらはスチーマーでのシワ伸ばし後です。
ハンガー保管では残ったままだったヒザ裏のシワがきれいになくなっているのがわかります。
ハンガーに吊るしたまま、全体を下に引っ張りながらスチームを当てるとシワがよく取れます。
ここまでの状態にするのに、なんと1分もかかっていません。
次は別のネイビーのスーツを試してみます。
着用直後なのと、生地の特性からか先ほどのスーツよりもさらにシワシワです。
しかしスチーマーでのシワ伸ばし後はこの通り。
アイロンで同じことをやろうとすると、アイロン台を出して、当て布も準備してと手間がかかりますが、スチーマーならハンガーのままスチームを数往復当てるだけです。
またアイロンでミスるとずれたクリースが入ってしまうこともありますが、スチーマーは原理的にプレスができないためその心配もありません。
ぼくは毎週末にまとめてシワ伸ばしをしています。
3本やっても全部で5分もかかりませんし、アクセススチームプラスなら給水なしでも余裕で完了できます。
ジャケットも含めウール地のスーツのシワ伸ばしには、これ以上ないくらいスチーマーは有用です。
適切なハンガーを使おう
余談ですが、保管時にきちんとした形をキープするために適切なハンガーを使うようにしましょう。
服を最も長い時間着ているのは、我々ではなく実はハンガーなのです。
パンツはジャケット用ハンガーの下についている部分に二つ折りでかけるのではなく、裾を上にして吊るすと軽いシワも取れますしパンツ本来の形をキープできます。
本来は裾全体を挟むタイプの吊りハンガーがいいのですが、必要数揃えるとなかなかの値段です・・・
そこでぼくは無印良品のパンツ用ハンガーを使っています。
これなら何個でも買えますし、挟む部分が上手く加工されているのでパンツ側にはさんだ跡が残ることもありません。
ジャケット用ハンガーについても、ハンガー自体の幅が広く、人体と同様に前側に湾曲している木製のものがよいとさています。
ただ必要数を揃えようとするとこちらも値段が・・・
そこで同じく無印良品のハンガーがおすすめです。
プラスチック製にはなってしまいますが、しっかりとした幅もあり適切な形にながらお手頃価格になっています。
シャツのシワ伸ばし検証
一方で正直厳しいのがシャツのシワ伸ばしです。
特にシャツの素材に大きく左右され、洗いあがりの状態で既にシワシワになっているシャツには実用的レベルとは言えません。
(CMのシャツのシワ伸ばしはだいぶ誇張しているような・・・)
どうしても「生地を引っ張った状態でスチームを当てないとシワが取れない」ので、前身頃や背中、袖といった広い部分は問題ありませんが、襟やカフス周り等の細かい部分のシワがなかなか取れません。
ここからは実際に手持ちのシャツで検証してみました。
全て左側がデリケートモードでの洗濯後、右側がスチーマーでのシワ伸ばし後です。
鎌倉シャツの綿シャツ
鎌倉シャツの200番手シャツです。
洗濯後はシワだらけですが、テロっとしたしなやかな綿素材なこともあってか、広い部分のシワはしっかり伸ばせています。
一方でボタンホールの周辺は何度スチームを当ててもシワが取れず、袖のカフス周りもシワが取り切れず、このまま着てはいけないな・・・というレベルでした。
ユナイテッドアローズのイージーケアシャツ
クールビス用のイージーケア加工のボタンダウンシャツです。
イージーケアなだけあって洗濯後からほとんどシワがありません。
少しシワのある部分についてはスチーマーでしっかりと取れましたので、十分にそのまま着ていけます。
鎌倉シャツのトラベラーシリーズ
こちらは鎌倉シャツのイージーケアドレスシャツです。
洗濯ネットへの入れ方が悪かったのか、洗濯後にはかなり大きなシワが・・・
しかしイージーケア生地なだけあって、スチームを当てるとシワがほとんど取れました。
こちらも十分にそのまま着ていける仕上がりです。
というわけで、イージーケアシャツであれば自宅での洗濯+スチーマーの仕上げのみで十分に着ていけるレベルに仕上がることがわかりました。
シャツは100~200円程度ではありますがクリーニング代もばかになりませんし、スチーマーでの仕上げは1枚あたり数分程度なのでかなりお手軽でおすすめです。
一方で通常の綿シャツでは自宅洗濯+スチーマー仕上げで会社に着ていくのは正直厳しいと感じました。
ドレスシャツ以外だと、カジュアル用のリネンシャツで風合いを残しながらもシワは減らしたいといったケースには向いていそうです。
ぼくの場合は手持ちの綿シャツとイージーケアシャツが半々なので、綿シャツは毎回クリーニングと割り切って、イージーケアシャツのみを自宅洗い+スチーマーで仕上げています。
この方法ならアイロンはしまいっ放しになっているので、めんどくさいアイロンは持たずに、クリーニングとスチーマーのコンビネーションでも十分にやっていけそうに思います。