こんばんは、KKです。
今回は若手サラリーマン向けに、ぼくが考えるスタンダードな革靴の選び方を紹介したいと思います。
革の種類、デザイン、ソールから製法まで様々な条件と、最も重要な価格を含めて吟味しなければならず、革靴選びはなかなか難しいものです。
ぼくも入社当社はわけがわからず、コスト重視の安物を選んだり、店員さんにすすめられるがまま攻めすぎたデザインを買って後悔したりと多くの失敗を重ねてきました。
「ちょっといい革靴を買ってみたい」という若手サラリーマンのちょっとした手助けになれば幸いです。
どのデザインの革靴を選ぶべきか
ここでは日本の一般的なサラリーマンとして、以下の前提条件で考えます。
- 週五日はスーツ着用
- 夏季期間はクールビズ
- 会社までは基本的に電車通勤
まず買うべきは黒の内羽根ストレートチップ
まず最初に買っておきたいのは、黒色の内羽根ストレートチップです。
サラリーマンの一足目はこれ一択と言っても過言ではありません。
他のデザインや店員さんのおすすめには目もくれず、これを選びましょう。
普段使い用としては最もフォーマルな革靴なので、どんなシーン・スーツにも合わせることができます。
色選びのポイントは黒です。
黒色のきちんとした内羽根ストレートチップを選ぶおくことで、冠婚葬祭にも使い回すことが可能になります。
またスタンダードな形状(特につま先)のデザインを選ぶことも重要なポイントです。
流行に左右されない、ほどよく丸みを帯びたラウンドトゥをおすすめします。
以前ほど極端に先が尖ったものは店頭で見かけなくなりましたが、つま先の長いポインテッドトゥはやめておきましょう。
二足目には、同じく内羽根ストレートチップの茶色を買うことをおすすめします。
ここではできるだけ色味の濃いダークブラウンを選ぶことが使い回しやすさを高めるポイントです。
ライトブラウンは合わせるスーツやベルトとのコーディネイトが難しく、上級者向けだと思います。
一足目と同様の高い汎用性があるので、どのスタイルであっても使い回ししやすいです。
一方で黒色よりも茶色は少しカジュアルな印象になるため、スーツはもちろん、クールビズ期間のジャケパン用にも使えます。
その他にもプレーントゥやUチップ、ウイングチップ、モンクストラップ等々の様々なデザインがありますが、最初の革靴として手を出すのはやめておいた方が無難でしょう。
ソールはラバーソールがベター
次にソール選びです。
ある程度以上のクラスの革靴では、レザーソールになっているデザインが多いと思います。
しかし見た目はカッコいいですが、サラリーマンには全く実用的ではありません。
雨に弱いため日本の気候には不向きで、濡らしてしまったらソールのケアまでする必要があります。
ぼくは濡れた電車内やビルの床で滑って盛大にズッコケたことも・・・。
日常の使いやすさを重視して、ダイナイトソールをはじめとするドレス用のラバー素材ソールを第一候補にすべきです。
ダイナイトソールはグリップ力の高いラバー素材でありながら、厚みはレザーソールとほぼ同じとゴツくない見た目なので、ビジネスシューズにも最適です。
レザーソールしかない革靴も多くあるので、その場合は購入後すぐハーフソールしてラバーを貼ってしまうことをおすすめします。
写真はレザーソールの上からビブラムのラバーを貼ったものです。
薄いラバーを選べば、横からの見た目には全く影響ありません。
ぼくはオレンジヒールというリペアショップをいつも利用していて、3,000円程度でキレイに仕上げてくれます。
我々は台風だろうが出社しなければならない、日本のサラリーマンなのです。
革の種類や質はここでは考慮する必要はありません。
パッと見ではわかりづらく、履きこんでみないと判断しづらいからです。
後述する価格による選別を使いましょう。
どの価格帯の革靴を選ぶべきか
わかりやすくするためにあえて乱暴に言うと、「3万円以上の革靴を選ぶこと」がぼくが考える基準です。
なぜならこの価格帯から選ぶことで、スーツに合う革靴に求められる諸条件を自動的に満たすからです。
この値段であれば、十分に質の良い革が使われていますし、ほとんどがグッドイヤーウェルト製法になっています。
「安い革靴を履きつぶせば~」という意見もありますが、格安革靴とは革の質感や見た目、品質面で大きな開きがあります。
逆に3万円以上から値段を上げていっても、かなりマニアックな変化のみになり、価格アップに比例した大きな違いがあるとは思いません。
またこの価格帯を取り扱っているショップであれば、しっかりとした革靴の知識を持った店員さんが接客してくれるはずです。
フィッティングに関しては、店員さんのアドバイスを聞いて相談しながら選べば間違いないサイズが選べます。
自分の足にあったサイズを選ぶことも革靴選びの重要なポイントです。
はじめの一足におすすめの革靴
上記の条件をふまえて、若手サラリーマンの革靴としておすすめのストレートチップの具体例をまとめてみました。
リーガル
日本国内で最も有名・かつ入手しやすい革靴ブランドではないでしょうか。
適度な丸みを帯びたシェイプの定番ストレートチップ。
リーガルは安いラインやアウトレット専用品も展開していますが、品質的には全くの別物なので要注意です。
つま先が尖り過ぎたり、微妙なデザインのアイテムが多いので、手を出さない方が無難でしょう。
スコッチグレイン
こちらもコスパよしの国産ブランドです。
リーガルと比較すると少し価格が高めのラインアップに集中していて、その分よりベーシックなデザイン・形状のみなのでどのモデルを選んでも間違いありません。
アシュランスシリーズの内羽根ストレートチップは、お手頃な値段ながら高品質かつ正統派なシェイプでどんなシーンでも使えます。
靴底がレザーとラバーのハイブリッド構造で、滑りにくくなっています。
国産ブランドらしく、スコッチグレイン専門のメンテナンスサービスがあるのも長く愛用するために心強いポイントです。
返品交換が無料のAmazonでも取り扱いがあるのが助かります。
時期によっては15%OFFクーポンの対象になっていたりするので、定期的にチェックすることをおすすめします。
ジャランスリワヤ
巷でコスパ最強と噂のインドネシアブランドです。
最近は多くのセレクトショップや百貨店でも取り扱いがあります。
スタンダードなストレートチップで、汎用性が高く、どんなコーディネートにも合わせられます。
ぼくも同モデルのブラウンを持っていますが、3万円ちょっととは思えないしっかりとしたつくりです。
UNITED ARROWSのセカンドラインのGreen label relaxingでは定番品として常時取り扱いがあります。
セレクトされているのはレザーソール型のみなので、すぐにハーフソールすることをおすすめします。
雨用の機能性革靴
はじめの一足として天気の悪いときでも履ける機能性革靴を選ぶのもおすすめです。
特にスコッチグレインのシャインオアレインは、上記の三足と変わらない価格・見た目ながら、撥水機能も併せ持っています。
これさえ持っておけばどんなシーンでも大丈夫!という意味では、最も現実的な選択肢だと思います。
はじめから高価格の革靴は危険・・・!
もうワンランク上の5~10万円クラスには、チーニーやトリッカーズ、クロケット&ジョーンズ、チャーチ等々の有名ブランドがあります。
(オールデンは近年どんどん値上がりしていて、もはや10万円以下では買えなくなってしまいました)
優れたデザインと高品質なつくりで間違いなく満足できるモデルが多数ありますが、
その一方で、サイズが合わなかったり、色やデザイン選びを間違ったかなーとなってしまった場合のダメージは計り知れません・・・。
この価格帯は自分の好みのデザインや適切なサイズを判断できるようになって、革靴のお手入れにも慣れてから手を出すのをおすすめします。
さいごに
靴ずれしてしまった場合に備えて、キズパワーパッドの靴ずれ用を常備しておくことをおすすめします。
キズパワーパッドは全体が粘着剤になっているため通常の絆創膏よりもはがれにくく、厚いクッション性のある素材なので痛みもなくなります。
例えきちんとフィッティングして適正サイズを選んでも、革靴の履き始めはどうしても靴ずれしてしまうと思います。
ただし靴ずれする箇所は個人ごとにだいたい決まっていて、ぼくの場合は右足の親指付け根とアキレス腱です。
(なぜか左足は靴ずれしたことがありません・・・)
革靴をおろすときは、右足の2箇所にあらかじめキズパワーパッドを貼ってから靴下を履くことで防御しています。
靴ずれ予防にも靴ずれ後にも効果バツグンなのでぜひ試してみてください。
革靴を購入したらシューケアも忘れずに行いましょう。
忙しいサラリーマンにも最適な簡単シューケア方法です。