こんばんは、KKです。
ファッション誌やWebサイトを見ていると、各ビジネスシーンに合わせた革靴単品の記事はよく掲載されています。
しかし革靴は全部で何足あればよいか、ワードローブ全体をどう構築していくか、といった情報は極端に少ないように感じます。
我々サラリーマンは限りある予算を有効に使って、様々なコーディネイトに対応しなければなりません。
適切な靴を揃えるのはなかなか難しいのが実情ではないでしょうか。
そこで今回はサラリーマン生活を送るためには、どのような靴を何足揃えればいいのか?を考えてみたいと思います。
はじめに
一般的なサラリーマン像として、
- 週五日はスーツ着用
- 年間の半分はクールビズ期間
- 通勤は徒歩と電車
という場合を考えます。
またよく言われる革靴のマナーの中で、最低限守るルールとして以下の条件を満たすようにします。
- ローテーションして少なくとも中一日空ける
- 靴のフォーマル度は服装に準じたものを選ぶ
- 大雨の日は雨用の専用靴を履く
一日中履いた革靴の中はかなりの量の足汗をかいています。
(出張等を除いて)二日連続で同じ靴を履くのは避けましょう、靴の持ちが全然違います。
一方できちんとしたメンテナンスと使い方した革靴は、その他のドレスアイテムと比べると格段に長持ちするアイテムです。
流行り廃りに左右されない定番デザイン・定番色を選ぶと間違いありません。
シンプル過ぎるかな?くらいでちょうどいいと思います。
また服装のフォーマル度に合わないデザインの革靴を選ぶと、いくらよい靴を履いていても全体がちぐはぐな印象になってしまうので避けたいところです。
気象庁の統計データによると、東京では年間の約三分の一が雨の日だそうです。
この高頻度であれば、雨の日専用のビジネスシューズ購入は検討しておくべき項目かと思います。
スーツスタイルに必要な靴は?
まずはサラリーマンの必須アイテム、黒の内羽根ストレートチップを一足は持っておくべきです。
毎日のスーツスタイルはもちろん、これで冠婚葬祭も対応できます。
内羽根ストレートチップの選び方は別記事にもまとめてありますので、参考にしてみて下さい。
二足目はコーディネイトに幅を持たせるために、茶色の革靴をおすすめします。
この茶色も内羽根のストレートチップにしておけば、全てのスーツに合わせることができます。
フォーマルが高い内羽根ストレートチップですが、茶色は黒よりもカジュアル感がありジャケパンスタイルに合わせることも可能です。
ただし茶色と言っても、ダークブラウン~明るいベージュに近いものまでたくさんあります。
明るい茶色は合わせる服を選びますので、使いやすいダークブラウンを必ず選びましょう。
「スーツ用には内羽根ストレートチップ」と決め打ちしてしまって全く問題ありません。
茶色はどのみち冠婚葬祭には使えないので、少し異なったデザインが欲しい場合には茶色の革靴に違うデザインを選ぶと、無理なくバリエーションが増やせます。
ダブルモンクやセミブローグもスーツ用とされていますが、金具がいやらしく感じるのとやり過ぎていない飾り付きデザインを選ぶのが難しく個人的には否定派です。
まずは最低限これらの二足を持っておくことで、きちんとローテーションしながらスーツに合わせて履きまわすことができます。
雨の日用のビジネスシューズは?
近年はゲリラ豪雨も増えてきていて、雨の日の通勤で靴がずぶ濡れになってしまうのはどうしても避けられません。
革靴を濡らして適切なケアを怠ると、大きなダメージにつながってしまいます。
(ぼくも濡らしたまま放っておいて、ダメにしてしまった経験があります・・・)
今までは「いかにも雨用です」という見た目が多かった雨用ビジネスシューズですが、最近ではパッと見は機能性シューズとわからないデザインも増えています。
雨専用の機能性シューズも持っておくことを強くおすすめします。
YOもおすすめのASICS ランウォークはGORE-TEX搭載で雨の日でも快適な機能性シューズです。
スコッチグレインのシャインオアレインシリーズも、革靴としての見た目を保ちながら、全天候に耐える機能性を両立させたおすすめモデルです。
雨用は汚れが目立ちにくい黒色で、やはり汎用性の高い内羽根のストレートチップを選ぶとどんなシーンでも対応できます。
クールビズに必要な靴は?
自由度が高い分、選び方が難しいのがクールビズ用革靴かと思います。
スーツ用であれば定番のストレートチップを選んでおけば間違いないだけにある意味簡単ですが、クールビズはどれを選ぶか悩ましいところです。
ジャケット着用のクールビズであれば、スーツ用の内羽根ストレートチップ(特に茶色)も自然に合わせることができます。
さらに追加シューズとして、よりカジュアル寄りのデザインである
- 外羽根のUチップ
- 外羽根のプレーントゥ
- 黒よりも明るい茶色がベター
- 少しボリュームのある靴
あたりのいずれかを持っておくと、ジャケパンスタイルにもさらに幅が出せます。
自分の好みのデザインを選んでしまって問題ないですが、
個人的には、ダークブラウンで、レザーもしくはスウェードのローファーやUチップ、プレーントゥあたりが使いやすいのでおすすめです。
軽快な見た目のため盛夏のクールビズでもガシガシ使えます。
休日のキレイめカジュアルでも併用できるデザインを選んで、「ちょっと高いかな」と思うくらいの革靴を選ぶことをおすすめします。
そうすることで自ずと上質なデザインが手に入りますし、長く使えるのでライフサイクルコストで考えると結果的にお財布にも優しいです。
現在のワードローブ
色々と試行錯誤を繰り返した結果、ぼくは以下の五足を履きまわしています。
1.黒・内羽根ストレートチップ
オールデンのStraight Tip Bal 907でハワイで購入しました。
日本ではオールデンと言えばコードバンが代名詞になっていますが、これはカーフです。
ハンプトンラストなので、よく見るオールデンよりもだいぶ細身で、コバの張り出しも目立たずドレッシーな印象になっています。
黒の内羽根ストレートチップはスーツスタイル用として最も使用頻度が高く、フォーマルな場面でも使うものです。
他の革靴と比べるとかなり高い買い物でしたが、冠婚葬祭も含めて最も使い回しできるものなので奮発してよかったと実感しています。
黒の内羽根ストレートチップはコストをケチらず、1ランク上の高めの革靴を選ぶべきかと思います。
これは普段のスーツ用のメイン革靴として、5年近く多用しています。
履き心地も抜群なうえに、どんなシーンでも使えるので一番のお気に入りです。
ハーフソールとヒールリフト交換をして、両方とも薄手のビブラムラバーに替えています。
2.茶・内羽根ストレートチップ
ジャランスリワヤの98317で、アッパーはカーフです。
定番のストレートチップですが、つま先はオールデンと比べると若干トゥが長く横幅も細身なデザインです。
ちょうど買ったときがgreen label relaxingの10周年記念で、専用のシューツリーが付属でついてきました。
こちらは普段のスーツ用に加え、ジャケパンにも合わせています。
ハーフソールとつま先のゴム補強をしている状態です。
ジャランスリワヤは手頃な価格ながらデザイン・品質ともに十分で、ワードローブを増やすための現実的な選択肢としておすすめです。
このストレートチップも三万円ちょっととは思えない、高品質なつくりになっています。
3.黒・内羽根セミブローグ
リーガルでだいぶ昔に購入したので、モデル名は覚えていません・・・。
雨用モデルではありませんが、元からラバーソールだったので、主に雨用として使っています。
くたびれてきたので、この靴をランウォークかシャインオアレイン等の雨専用シューズに買い替えようか検討中です。
【追記】このリーガルの代わりとして、スコッチグレインのシャインオアレインを買ってみました。
4.茶・コインローファー
クロケット&ジョーンズのBoston2で、名作コインローファーBostonをベースに、日本人の足型に合うよう細目に改良されています。
ローファーは他の革靴と違って紐でホールドできないので、サイズは少し小さめの8・1/2にしました。
通常のラインアップにはない、シュリンクレザーアッパーのUNITED ARROWS別注モデルです。
これは購入した直後にハーフソールして、ビブラムラバーを貼りました。
これは主にクールビズ期間のジャケパン用として、休日のカジュアルにも併用しています。
5.茶・スウェードチャッカブーツ
これもクロケット&ジョーンズで、ド定番Chertseyのダークブラウン、サイズは9を選びました。
程よいラウンドトゥで、基本はドレス寄りのカジュアルスタイル用ですが、ジャケパンにも十分使えます。
Tシャツデニムのようなスタイルにも、これを合わせるだけで大人っぽさを出すことができるおすすめの一足です。
チャートシーの強みはジャケパンにもカジュアルにも使える汎用性の高さで、週末をまたぐ長期出張の際にもこれを一足持っていくだけで平日・休日ともに対応できるので便利です。
靴はかなりかさばる&重いため、出張時の荷物を減らすのに大いに役立ちます。
チャートシーの汎用性を活かすためにも、 レザーソールではなくダイナイトソール版がおすすめです。
まとめ
ぼくの手持ちワードローブでも紹介した通り、全部で5~6足を目的別に揃えれば、年間のサラリーマン生活が不自由なく送れるのではないでしょうか。
基本的には現在のワードローブだけでも十分ではありますが、より快適にかつバリエーションを増やすためにも、追雨の日専用の機能性シューズと、ジャケパン用に外羽根の革靴を追加で買い足したいなと個人的に思っています。
ただ際限なく革靴を増やすのも、ぼくのような一般サラリーマンには予算的にきびしいです。
ある程度以上の価格の高品質な革靴を揃えて、ローテーション&シューケアもしっかりと行っていくのが長持ちさせる重要なポイントです。
雨用シューズや外羽根を購入したら、また別記事で紹介したいと思います。
【追記】外羽根Uチップのパラブーツ シャンボードを買ってみました。